川内 早出川割岩沢曲り沢〜今早出沢下降

2008719日〜21     ■L浅野・榎本・谷口()・中村(会外)

 

 梅雨の明けた直後の3連休に早出川に行くことに。出発の1週間前に台風が日本海側を通過する予報が発表され大気の状態は不安定だ。中村さんは今までに三度早出川に行く計画を立てたが、アクシデントや悪天候でついておらず、すべてお流れなっていた。はたして今回はどうなることやら。

719日(土)曇り
 0:15長浜ICに集合し、北陸自動車道経由で私の憧れの地、早出川に向かう。7時に一ノ岐沢出合いに着いた。車が停まっていない。先行者はいなさそうだ。そのとき、岩魚の豪華料理が頭に浮かんだのは言うまでもない。
 一ノ岐沢沿いにある仕事道をたどっていくが、所々わかりにくいところもある。9:45鞍部についた〜と思った瞬間、チクッと先頭を行っていた私の腕に激痛が・・・。アシナガバチに二箇所刺され、その場を回避。ジャンケンをしてその場を行く先頭を決め、下降を始める。1時間もしないうちに早出川が見えてくる。中村さんが早出川に着くや否や早出川に向かって「こんにちは〜」と言っている。なんとお茶目なんだ、よほど今まで計画がつぶれて早出川に会いたかったんだろうと思っていると、そこにはわらじの仲間の方々が・・・。浅野さんは声をかけられ、しばらく沢談義。どうやら今早出川を遡行するらしい。
 早出川は私が想像していたよりも水量は少ないが、岩のスラブ壁に囲まれたその姿は名の通り早く(水が)出る川であることがうかがい知れる。雨が降ったらやばそうだ。今早出沢を時々へつりながらゴーロを下降。所々で岩魚が走り目を楽しませてくれたおかげか気がつくと今出に到着。そこから割岩沢に入りユウ沢出合いで釣りタイム。この先も特に難しいところもなく、16:20ごろ。突然目の前に現れる岩壁。そしてその壁を縦に割り、真ん中を不気味に流れる川。ジッピだ。この手前で1時間ほど釣りタイム。そしてついにジッピを泳いで進む。人が手を広げたくらいの幅しかない川が流れており、両側は垂壁に囲まれている。私は張ってもらったロープを引っ張って2番目に進んだのだが、光の入らず、あまりにも薄暗くて不気味さゆえジッピを堪能できず、ただただロープを引くのに一生懸命であった。ジッピを越えると渓相がゴルジュらしくなるが北俣沢出合いのあたりでひらけ、ここで幕とする。岩魚料理に舌鼓をうち、1段あがった素敵なテン場で明日の鋭気を養う。

720日(日)曇り
 今日の行程は長くなりそうだ。なんとしても雪渓の上で寝ることだけは避けたい。そのためには少しでも進まなければならないのだ。
 3:00起床。5:25出発で早速泳ぎだ。4mの滝は直登できず右を巻く。上の4mもまとめて巻いてすぐに曲り沢の出合いだ。しばらく行くと、両壁が立ってきて雪渓が出てくる。ズタボロの雪渓でこの先が思いやられるがすぐに雪渓が終わる。20mの滝は直等不可能なので左岸を2ピッチ登り小尾根に出て潅木を伝い沢に下りる。320m滝を左、15m滝を右から巻き、進むと再び雪渓だ。今度は少し長く、雪渓下に5m滝まである。滝は特に問題なく登れたため、助かった。少し進むと安定した大雪渓が現れ、左からの支流との出合いをも飲みこんでいる。右に進むと225mの滝が見えているがとても登れそうにないので出合いのあたりから大きく巻く。巻き終わると時間は9時半。曲沢に入ってからは滝が増え、それまで比べるとあまり距離をかせげない。沢が屈曲したところに立派な250m滝が現われ、左岸にある大岩のあたりから登る。浅野さん、榎本さんはザイルなして登ってしまうが私には厳しくロープを落としてもらう。すぐに壁と壁の間を割って20m滝が流れている。滝のまわりは光があたらず暗くて不気味だ。ここが核心部で、手前のコーナーを榎本さんにロープを引いてもらうが岩が脆くプロテクションをとるのも大変そうだ。私たちは榎本さんにフィックスしてもらったロープをユマールで登りぬけたが壁も立っていて厳しい。すぐに215mが出てきて左を巻くが、上へ上へと追いやられ大巻きになってしまう。沢に戻り、特に悪いところもなく沢をつめていくが、ここからは私にとって厳しいところで、藪地帯に入っていく。みんなを待たせてしまい、15:00に稜線に出て17:00に今早出沢へ下降開始。しばらく下降すると大きな滝の下に大雪渓が見える。滝の右岸を降り、最後は懸垂1ピッチで大雪渓の上に降り立つ。この時点でまわりは薄暗くなり始め雪渓のもやまでたちこめており先がどうなっているかわからない。雪の上で寝るのは嫌だと、急いでテン場を探す。知らないうちにガンガラシバナは通り過ぎており、雪渓より少し下ると川原に大量の薪が積んであるではないか?もしや一昨日会ったわらじの仲間の方が積んで置いてくれたのではないかと思い、迷わずテン場とする。食事の準備をしていると突然の雨。少ししたら止んだが、夜中の雨が心配で夜の語りも少なく早々に寝てしまう。案の定、夜中に土砂降りのあめ。沢の水位が気になり何度か目を覚ましては、水位を確認する。

721日(月)晴れ
 朝起きると外は快晴。水位も特に上がっていない。今日の行程は厳しいところもなく時間にも余裕があるため昨日見れなかったガンガラシバナを見学しに下降してきた沢を上る。すばらしい景色だ。みんなはガンガラシバナを登るルートをイメージしたり、岩に寝転がってガンガラシバナを逆さに見たり、思い思いのことをして楽しんだ。あとは問題なく一ノ岐越えをし、駐車場に。駐車場にはかの有名な瀬畑さんの車が停まっているではないか。さすがは早出だと思い知らされる。駐車場に着き少しすると一人の青年が「電話のつながるところまで車に乗せてくれませんか?」と尋ねてくる。一人だったため、「はじめから人の車頼りの山行をするなんて」と思ったが、よく事情を聞くと京都の山岳会の方で計画を変更せざるをえなくなり一ノ岐沢の駐車場に降りてきたらしい。電話のつながる村まで送り、私たちも岐路についた。

DATA
7/18 彦根IC0:15
7/19 一ノ岐沢出合い駐車場7:40→早出川10:30→早出11:55→ユウ沢13:00→ジッピ16:20→北俣沢出合(テン場)18:00
7/20 出発5:25→2段50m滝9:40→20m滝(核心部11:00)→稜線15:00→下矢筈岳15:40下降17:00→テン場19:20
7/21 出発9:20→一ノ岐鞍部13:40→駐車場16:10