御岳東面/西野川支流白川南股川北俣(上半部)

■00/07/09 前夜発    ■高橋/藤原・浅野

 

昨年、遣り残した上部を遡行するために再訪。中の湯駐車場まで車で入り、仮眠。
翌7月9日、快晴。中の湯から油木登山道までの一時間弱を一気に駈ける。適当な斜面を北俣に向かって下降するが、薮がひどく思った以上に苦労する。それでも30分で沢に下り立ち、昨年引き返した地点から遡行開始。
しばらくゴーロを進むとすぐに6メートルの滝。その上には5メートルの滝があり、連瀑となっている。最初の6メートルは右岸の草付きを巻き落口に出る。次の5メートル滝は左の壁をフリーで直登する。小滝やナメを超えていくと右岸が大きくガレている幅広い地形になり、左岸も高く立ってくると、突然、優美な12メートルの直瀑出現。左岸から超えようと試すが、泥壁と被った壁に阻まれ、どうしても登ることが出来ず、一旦、滝の下まで下りて、今度は右岸の傾斜が強い草付きから登ることにする。結局、この草付きもやっかいで、ザイルを途中から出す羽目になり、何とか落口に出ることが出来た。
滝から上は、沢幅も広がり、左右の壁は50メートル以上そそり立ち、見上げるばかりである。それにしてもスケールが大きい沢である。美しいナメの斜瀑10メートルを超えると、トイ状のナメ60メートルになり、なかなか見せてくれる。さらに沢幅が広がり、ゴーロになると、今度は前方に20メートルの滝が落ちている。直登は無理なので、右岸の草付きから壁の基部に沿って進み、落口に出た。尚もその上は20メートルのトイ状のナメとなっているが、簡単に登れる。しかし、厄介なのは、その上のドーム状の壁から落ちる20メートル滝。周りの壁はハングして立っており、どうにもならない。壁の弱点を探しながら右岸の壁からチャレンジしてみるが、岩が極端にもろく、落石の危険があることもあり、結局、巻くことをあきらめ、100メートルほど左岸の壁に沿って戻り、左岸の尾根から大高巻きで滝上に出ることになった(高巻き所用時間1時間)

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優美なナメが続く

滝から上は、快適なナメ床や斜瀑が続いており、感嘆の声が上がる。最初の短い雪渓を過ぎると再びナメ床が現れ、更にその上は80メートルはあろうナメ床。なかなか見せてくれる沢である。しかし、結局は水があったのはここまでで、これから上部は雪渓がびっしりと沢を埋めている状態になってしまった。慎重に雪渓の端を選びながら1時間ほど進むが、ところどころ亀裂が入った雪渓をこれ以上詰めることは無理と判断し、右岸の草付きから、登山道へ抜けることにする。潅木とハイマツの猛烈な薮こぎ1時間で、尾根を超え、雪渓が詰まった隣の支沢に入り、30分ほど下降したところで登山道に出、遡行終了とした。

北俣については、昨年1泊2日で下流から遡行し、雄蝶の滝と百間滝を超えたところで時間切れとなり、上部を狙っての遡行となったが、通して振り返ってみると、御岳にあっては、スケールが大きな遡行が出来る素晴らしい沢であることは間違いないと思う。それに厳しい沢でもある。特に、雄蝶の滝と百間滝の通過は神経をすり減らすほどのファイトになる。上部も侮れない。下部から通して遡行するなら3日を要する体力勝負の遡行になるだろう。[高橋   記]

〈タイム〉中の湯出発5:40 油木登山道下降点7:00 入渓7:30直瀑12メートル8:35 20メートル滝ドーム状(引き返す)9:35 高巻き〜落口11:00 最初の雪渓11:30   遡行終了12:30 登山道 13:30 中の湯15:10

 

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