冬の集中A 白山/国境稜線〜俵谷横断〜俵谷右岸尾根〜小白山〜野伏ヶ岳

■03/02/22-23  ■竹中/中井  ■中井(記)


結局二人きりになってしまったAパーティー、ルートの長さに若干の不安の抱きながらも、「なるようになるさ」と開き直り気味に前夜泊地の白山中居神社を出た。

石徹白川を渡り,下流へ。偵察行をした林(正)君の「(わかりにくい)夏道にはこだわらず、早めに尾根に取り付いたほうが良いですよ」のアドバイス通り、橋から500m位下流と思しき辺りから適当な尾根に乗っかり、まずは東に国境稜線を目指す。尾根の取りつきというのはいつも急登だ。幸い雪は非常に良く締まっており、大変歩き易い。これなら二人でもラッセルの苦労は無い。
2時間ほどで国境稜線に着いた。1100mピークのやや北と思われる地点だが,確信が持てず,念の為北方の杉山ピークに登り、そこから俵谷へ下ることにする。この辺り,中井さんがルートファインディングに関し、慎重かつ的確な意見を出してくれた。杉山ははっきり確定でき、俵谷上流部二俣を目指して下降する。
俵谷にはさほどの苦労も無く降り立つ。深い雪山の静寂の谷間。山懐に抱かれている感じだ。沢は埋まっていないが流れは小さく、小さなスノーブリッジめいた箇所で右岸へ渡る。二俣のすぐ下流だ。雪の締まっているのを幸い,アイゼンでしんどい急登をぐいぐい登る。150mも高さを稼ぐと傾斜は緩やかになり,つぼ足ですたすた歩けるようになる。「ラッキー!」という感じだが、単なる荷物になってしまったスノーシューがうっとうしい。雨っぽい雪が降っている。残念ながら視界は今一つだが、俵谷右岸尾根はすっきりした美しい尾根だ。
小白山(1609m)直前で,尾根は結構痩せた雪稜となり、視界も悪い為、雪庇確認紐を投げてルートを確認しながら小白山山頂に午後3時過ぎに着。頂上は風も強く、早々に国境稜線とのジャンクションピークに向かう。翌日の集中を意識して,出来るだけ前に進もうと,この日は午後5時まで行動、ジャンクションピークを越え、野伏ヶ岳南ホ峰との間のコルに下りかけた1520m付近で幕営。何もかもが濡れ、しかも冷え込んで、乾かない。登下降の繰り返しでバテた体に冷えがこたえる。久々に白山系らしい(?)幕営になった。

翌朝5時起床、7時発。北へ向かってコルに下り、野伏ヶ岳南ホ峰1634mに登り返す。かなりの急登で、部分的に雪壁登攀状態。南峰からは、雪庇が張り出し、細かいアップダウンの続く稜線を本峰に向かう。途中本峰方面から「オーイ」とコールがあり、コールを返す。林(正)君達だったらしい。9時20分山頂着、先着組がいて、にぎやかに雪洞掘り(?)をしているところに、ひょっこり顔を出したような感じになった。疲れた疲れた。
今回のルートは、国境稜線へのルートファインディング、沢横断、痩せた雪稜に雪壁登り、雪庇のある稜線トラバースなど、いろいろ楽しめるルートだった。雪の状態が良かったことにおおいに助けられたが、条件によっては慎重な観察と判断がいるルートであろう。

<コースタイム>
2/22 白山中居神社発(7:30)〜国境稜線(10:00)〜俵谷渡渉地点(10:55)〜右岸尾根1226m地点(13:00)〜幕営地点(17:00)
2/23 発(7:00)〜野伏ヶ岳(9:20)


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