入会してクライミングを知るまで、冬はもっぱらゲレンデスキーにアツかった私が、金子さんに毒(笑)を注入され、山スキーに興味を持ってしまいました。私を洗脳した責任をとっていただき、金子さんに無理矢理お願いして連れて行っていただきました。場所は白山のハライ谷。
前夜、一里野スキー場より手前6キロほどにある道の駅に車を停め、降り続く雪を肴に軽く飲み、明日のパウダースノーを夢見て5時間ほど爆眠。
朝起きて車を林道ゲート前まで動かす。準備して行動開始。しばらくは林道で、スキーを履いて歩く初めての体験に気持ちもアガッた。これから始まる辛い一日も知らずに…
20分ほど林道を歩くと登山道に入った。傾斜がキツくなる。斜面を斜めに行きキックターン。まずこれが上手くいかなかった。金子さんの作ったトレースをたどりキックターン。繰り返すうちに徐々に体力を消耗し始めた。標高1000メートル地点に着いた時には足の付け根辺りが痛くなっていた。猛烈な量の汗を吸ったシャツを脱ぎ、水を飲む。誰が作ったどんな料理よりも、こんな時飲む水が一番美味い。しばらく休憩すると足が回復した…と思ったが、歩きだすとまたすぐに太ももが痛くなる。シカリ場に着くまでに、何度も金子さんを待たせてしまった。最後には太ももが吊りそうになる。シカリ場に着いて水を飲むと水が無くなった。「あとは下りだから大丈夫だろう」と考え飲み干したのだ。晴天の白山を眺めながらパンをかじっていると私達とは逆の尾根から山スキーの男女3人組が登って来て手際よくガスで食事をし始めた。私達が名古屋から来ている事を話すとニラ饅頭や、いなり寿司をご馳走してくれた。これが旨かったぁ。
地元の三人に別れを告げ、滑降開始。これは大丈夫だろうと思っていたのだが…曲がれない…止まれない。 「こんなハズはない」。何度もチャレンジしたのだが…。最後にゃあ立ち木にクリーンヒット。この一打で心折れてしまい、板を外し尻で滑り降りて林道まで戻って来てしまいました。なんとも情けない。もう一つ情けないのが、今回の筋肉痛が二日後に来た事だ。筋肉痛はともかく、登りの体力と滑降の技術。この二つをなんとかしないと…と痛感した山行であった。