残雪の中国山地 扇ノ山1310m、恐羅漢山1346m
鳥取にカミサンの妹家族が住んでいることもあって、2~3年に1度は中国地方の山と観光をしている。前回は07年4月、大阪の金剛山ハイキングと鳥取の国宝、三仏寺投入堂を拝観してきた。2年経ってそろそろ行こう?と言うことになり、残雪が楽しめそうな山登りと名所探訪の旅とした。高速料金大幅値下げの恩恵にあずかろうと、道路地図帳やネット情報を駆使して作ったスケジュール、どれ程生かせるだろうか?

未だ覚めやらぬ明け方、前夜作ったタケノコ飯のおにぎりを持って静かにスタート。亀山から草津。明るくなって大津SAへ、早朝だけど車は結構多い。カップコーヒー飲んでトイレを済ませて、次は兵庫県の加西SA。おにぎりで腹を満たして山崎ICへ。此処から下道R29、揖保川に沿ってくねくねと北上する。戸倉トンネルを出れば鳥取県、峠を下りて道の駅「若桜」は開店前。ササっと引き上げ、八東町から県道37岩美八東線。私都川沿いに上流へ、人家が消えてやがて姫路公園を通過。追走していた車が公園内に停まったので、Uターンして公園へ停めた。オジサンに訊ねてみると、オギノセン(オウギとは言わない)の登山口はもっと先、道路に雪はないでしょう?と、ノーマルタイヤにはありがたいお言葉。ウキウキして車を進める、が、1kmも行かない内に路面に雪。見れば橋の袂に軽四が1台、雪面には足跡がクッキリ。此処から歩いたんだ?と、納得して身支度をする。
デブリは無いけど残雪シッカリ、所々解けた水が路面を流れている。1時間でT字路。県道37と分れて右へ、萎えゆく気持ちを叱咤して足を運ぶ。着いた登山口にはルートを示す立派な標識。
此処まで来たんだ、とりあえず行こう。案内通り、スタートは沢沿いの道。両岸に雪が残り、架かる橋にも2〜30cmの雪。右岸に付けられた足跡を辿り、斜面を一歩一歩登ってゆく。笹がむき出しになったところは雪が流れて足も流れる。斜面が一段と急になった所で足跡が消え、対岸にも見当たらない。目印テープは全く無く、このまま沢沿いに進むのはヤバそう。予定時間が遅れていることもあって、あえなく引返すことにした。
登山口まで戻って腹ペコに気付き、日当たりの好い草むらに腰を下ろしておにぎりを食べる。そこへ50代くらいのご夫婦が下りてきた。8:00にスタートして山頂まで行ったとのこと。この時期この山は厳しい?など、ひとしきりレクチャーして下りていった。食べ終わって、フキノトウを採りながらの車道歩き、雪と水で靴底はキレイになる。車に着いたら先程のご夫婦が居て、ザゼンソウが咲いているよ?と教えてくれたけど、わざわざ見に行くこともないのでそのまま引き上げた。
山間の道から携帯が通じるところまで来て、鳥取の妹夫婦に電話。顔を見ようと思ったけど、先方との時間調整がつかず断念。(時間的にはこれでいいのだが)八頭町郡家に入り、鳥取道の案内に従って車を進める。鳥取市河原町の道の駅「清流茶屋かわはら」でトイレ休憩。此処から無料の鳥取道にのって智頭で下り、R53で中国道津山ICへ。戸河内ICまで210km、通行料5800円が1000円でOK。約34km走って真庭PAで休憩。小雨振る中、目に留まった幟でさば寿司を買って車内で食べる。此処からカミサンのハンドル。通行量は少ないが、激しくなった雨で緊張運転。最後の1区間はトンネルが連続する。トンネルが苦手なカミサンと20km手前の安佐SAで交替、戸河内ICで下りてすぐの道の駅「「来夢とごうち」のコンビニで温泉の有無を尋ねる。イラストマップを貰って車を走らすが見つからない。スタンドで給油してオジサンに訊けば、この時間では何処も終了?と言われる。風呂は諦めて予定通り恐羅漢スキー場へ。R191を4km、案内標識に従って県道252へ。時々広くなる狭い道、対向車用にライトを点けてゆっくり走る。990mの内黒峠を越え、クネクネ下ってエコロジートイレの駐車場(800m)に着いた。トイレは使えて電灯も点く。申し分ないテン場だ。いつしか雨は上がり、満天の星が広がっている。

今日は登るぞ、絶対に!4時に起きて朝食はインスタント味噌煮込みうどん。テントを片付けて日の出前に出発した。ヘアピンで高度を上げてゆく。二軒小屋を通過してリフトの索道を潜って、スキー場中程の広い駐車場に着いた。目の前にはレストハウスと2基のリフト、右にはトイレと売店。リフトは椅子が外され、店は閉店中。駐車場はマイカローラのみ、この分では今日のこの山を独占かも。ゲレンデは勿論、山頂付近にも雪は見えない。が、一応アイゼンをザックに入れる。スキーコース用の超大きな案内板があって、2本の登山道が控えめに示されている。右寄りの夏焼コースは下山に使うことにして、ゲレンデに沿って直登する立山コースを採る。
レストハウスの脇に小さい登山道の標識、ゲレンデの右、薮の中を登り始めた。ふり返れば丁度、陽が昇るところ。麓を眺めながら広大なゲレンデを登り、リフトの頂上からは登山道。芽吹き前の低い潅木帯を登って、程なく主稜線に出た。標高差40m、左へ5分で大きな石と草の山頂へ着いた。恐羅漢山の新しい標識を入れてセルフで証拠写真。案内に25分とある旧羅漢山へ足を延ばす。草むらの道を下り、樹木の背が高くなってきて地面は残雪。雪の上や泥濘もあって、スタスタと言う訳には行かない。昨日の?足跡と沢山の目印リボンで迷うことなく、40mほどのダウンアップで到着。山頂の大岩にはある筈の梯子(ネット情報)が無く、代わりに直径15cmほどの枯れた幹が立てかけてある。幹には枝を落とした小さな突起があって、それを足場に岩上に登った。いい眺めだ。下から向けられたカメラにNO.1のポーズ。でも、下りるのはヒヤヒヤだった。
恐羅漢山へ戻って、時間が気になったが計画通り夏焼峠へ。細いけどブナの並木、道には実が抜けたブナの殻がいっぱい落ちている。リョウブなど自然林が残され、気持ちのよいハイキングコースだ。夏焼峠からは道が広くなり、鼻歌街道が山腹を巻いて下る。やがて道路が見え、反り返って下ればすぐに駐車場。見れば白いマイカーの隣にカッコイイ車。傍へ行けば山口ナンバーで、若そうなご夫婦が準備中。稜線には雪があったとか話したが、乗ってこないご夫婦は夏焼コースへ向かって行った。用水のキレイな水で足を洗い、車内で着替えて少しはサッパリする。
計画1時間遅れで出発。エコロジートイレで用をたし、狭い山道へ入ってゆく。往路を戻って戸河内IC入口へ。国道と県道を乗り継いでR2のバイパス高架道へ。車は多いけど信号が無くて速い。途中、未完成で旧国道へ下りる。JR線と広島電鉄に挟まれた2号線、キョロキョロ見ている間に宮島口の波止場へ着いた。ネットで調べたお勧めパーキングへ駐車して、JRの連絡船に乗る。外国からの観光客も結構多い。宮島桟橋までは10分、下船して先ずはお昼。広島風お好み焼きを食べてみるが、美味しいとは思えなかった。
お店で貰ったイラストマップを手に散策開始。海岸を通って世界遺産の厳島神社へ、此処にも外国人がいっぱい。参拝してお神楽を観て、一方通行の出口へ。チョット疲れて歩き回るのは止め、ベンチに座って入り江の赤い鳥居をボーと眺める。3時間で車に戻り、500円払って民宿へ。

いつもの慣わしで朝の散歩を?と思ったけど雨、玄関もロックされているので諦めた。食事前に地図を開き、ACC例会に間に合って、通行料がお値打ちになるようにと行程を再検討。通勤時間帯で混雑していたけど、すぐに高速に乗ってスイスイ。尾道からは下道で、トラックに挟まれながら流れに従う。福山、笠岡、倉敷を過ぎて昼前に岡山市内に入る。ここからが問題。自作の行程表の地名が確認できず、引返したり迷うこと30分以上。予定1時間遅れで天下の名園「後楽園」に辿り着いた。入口に構える和食の店で「あなご重」を注文。奥のテーブルにいた欧州系の団体さんが賑やかに出て行った。傘を差して園内散策。池を中心に手入れされた庭園、岡山城の天守閣といいバランスだ。ゆっくりも出来ず、心を残して外へ出る。
遅くなったし疲れたし、予定していたICよりかなり手前の備前ICから高速に入る。三木SAで替わってもらい、大津SAで休憩。東名阪7km渋滞の情報だが仕方がない。盛小根さんに例会欠席の連絡を入れる。新名神に入って、豪雨の土山SAでソバと豚マンの夕食。此処から自分がハンドルをとって、我慢の運転。四日市を過ぎて流れが良くなり、雨が小降りになった頃に帰宅した。
この時季、山陰の山は怖い。舐めたらアカンで?が教訓となった。