以前浅野さんが登ったという穴毛谷第二尾根を春合宿事前山行も兼ねて計画していただいた。浅野さんとは去年6月に多人数で沢登りにいったことがあるだけだ。春合宿で足を引っぱらないように今回の山行でいろいろ勉強させていただくことにする。駐車場を出発してバスターミナルから穴毛谷方面を見上げると雪が極端に少ない。地形図とにらめっこが始まった。第二尾根を別の尾根に変更しようか錫杖岳か西穂高岳に転戦しようかいろいろ思案した結果一ノ沢を詰めあがって尾根にでて尾根からクリヤノ頭(できたら笠ヶ岳)をめざそうということになった。バスターミナルから林道に入り歩いていると汗が噴出してきた。初夏の陽気で気温は高めだ。沿道のふきのとうも芽をだしきって伸びている。1時間ほど歩くと林道終点で堰堤に突き当たる。堰堤をよじ登り穴毛谷を横断して一ノ沢出合に着く。雪が腐っていて足元をとられながらの登高となる。足をおいて体重をかけるとズボッ、ズボッと消耗が激しい。暑い。最初の休憩のときにオーバーヤッケを脱ぐ。デブリを避けながら登って行くとだんだんに傾斜がきつくなってくる。アイゼン着けていないのでしっかりキックステップしないとすべって登れない。尾根まであと200mのところで確保訓練を行う。急斜面での足場の確保、デットマンでのセルフビレー、スタンディングアックスビレー、スノーバーでのランニングビレー等トップを交代して斜面を登って訓練した。尾根に到着したら14:40だった。1時間ほど歩き頃合の場所があったのでそこをテン場とする。夕日に染まる槍ヶ岳、笠ヶ岳、抜戸岳がきれいだった。
放射冷却のため今朝はよく冷えた。朝からアイゼンがよく効く。尾根づたいに標高を上げていく。今日も天気はよさそうだ。次第に気温も上がってきた。クリヤノ頭が近付くにつれて傾斜がきつくなってくるが雪がやわらかいので滑り落ちるということはないが慎重に登る。8:40クリヤノ頭に着いた。ここから笠ヶ岳に向かうか検討した結果ここで引き返すことにする。登ってきたところを今度は慎重に下る。ある程度くだり尾根の緩傾斜地で土嚢袋を支点にした懸垂下降の練習を行った。土嚢袋大の大きさを50cmぐらい掘りそこに雪をつめこんだ土嚢袋をいれて雪をかぶせてしっかりと踏み固める。土嚢袋からだしたスリングにザイルを通して懸垂下降を行う。踏み固めてある土嚢袋はびくともせず二人の体重を支えた。今度はこれで空中懸垂の練習だなと浅野さんが言った。(是非)ここから二時間あまり下ってきて堰堤下に到着。駐車場へと向かった。