03年5月に姉と登って、残雪と水芭蕉が好印象だった取立山。前回より1週間早いけど、温暖化で同じ場面(花と雪)に出会えるだろうと、北陸観光をセットにして計画した。料金が値下げされたこともあって、高速道路をありがたく利用。お天気にも恵まれ、イイ旅だった。

連休が終わって、道路も平常に戻っているだろうとゆっくり出発。遠回りして一宮ICから名神に上がる。スイスイ走って琵琶湖の北、賤ヶ岳SAで最初の休憩。丸岡ICで下りて、案内標識に導かれて東尋坊へ。呼び込まれて、売店の無料駐車場へ駐車。大勢の観光客に交じって断崖の遊歩道を散策、おにぎりを食べて引き上げた。東尋坊の北の端、雄島へ渡って島を一周。こちらの断崖は材木状の岩が海から競り上がり、中々の見応えだ。駐車場に一軒だけある売店でソフトを買って舐め、海岸を後にした。
迷って計画の加賀ICへ出られず、一つ手前の金津ICから上がって小松ICで下りる。R360へ出て田舎道から山道へ、いくつかトンネルを抜けて手取渓谷へ。この辺だろうと、公園に車を停めて散策。展望台から雪の白山を眺め、大した渓谷ではない?と感じながら引き上げた。
手取川を渡ってR157を南下。乏しい食料を満たそうと、店を探すが店もコンビニもなし。此処なら?と寄った白峰の町、食堂はあるけど食料品店は見つからない。微かな望みで着いた「東山いこいの森」キャンプ場にも売店はなし。結局、15km走って勝山のスーパーへ。酒と食い物を手に入れた。
キャンプ場に戻って受付、1区画1000円+環境保全費200円を払って、水芭蕉が咲く川のほとり、林の中にテントを張った。他には2~3人用が1張り、中年のご夫婦が帰ってきた。食後の散歩から戻って、缶ビールと草餅を持って管理棟へ。管理人さんは飲まないそうで、草餅でお喋りをする。すぐ傍の炊事棟では10数人の若者グループ、かなり喧しかったけど、酒の勢いでスーと寝ていった。

4時に起きて、朝食は昨夜食べなかったカレー。テントや荷物を車に積んで、お隣さんと管理人さんのカメラに納まる。見送りに手を振って、5分で着いた登山口の広い駐車場は車も疎ら、駐車料金500円が無料になるキャンプ場の領収書を窓に置いて出発した。
案内板脇をチョット登って、頂上へ直登コースと分かれて左へ、大滝経由のコースを採る。自然林の道は気分が好い。淡い緑を透かして青空が覗く。路傍にはカエデに似た葉に5輪の白い花、接写で撮って図鑑で調べ、サンカヨウと判明。程なく水音がして、大滝が見える所に着いた。落差2〜30mか、水量豊富な立派な滝だ。これを過ぎて滝波川支流の滝谷に、谷を渡って濡れた岩場を登る。普通のジグザグ道を登って、眺めのよい支尾根上に出た。谷を隔てて右に目的の取立山。今が盛りの白いタムシバと、足元にはピンクのショウジョウバカマやイワウチワチ。愈々花の季節到来だ。少しのダウンアップでコツブリ山に到着。目前に連なる雪の白山、写らないと思いながらシャッターを切る。小さな標識がぶら下がる木の元でグレープフルーツ中、上がってきた若者は一声交わして先へ。道を譲ってくれたチロリアンハットのオジサンとお連れさんも到着、一通り見渡して先へ行った。
花の写真を撮ったり、道草して8分で水芭蕉の取立平。張られたロープに沿って群生地を一回り、残雪と可憐な水芭蕉が朝日に浮かぶ。小屋へは寄らず、ひと登りで取立山に到着。朝が早く人は疎ら、狭い頂上にスペースを確保して空いたお腹を満たす。あれは何山?と人に訊かれるが、白山以外は分からない。直登コースで上がってきた女性が、荒島岳?と指を指す。逆光で雪は見えないけど、山並みの奥に三角錐が座っている。貧相な標識を挟んで証拠写真を撮り、どんどん人が来る山頂を後にした。

見晴らしの好いなだらかな稜線。コンニチワ、オハヨウゴザイマス、相手に合わせて挨拶に次ぐ挨拶。しばらくしてジグザグの下りになって、ますます人が増えてきた。麓は、銀色に光るドーム屋根の恐竜博物館と勝山の町。下りにつれて道幅が広くなり、やがて樹間に駐車場の車が見えてきた。最後に30人程のツアー登山者とすれ違う。大木となったコシアブラは見るだけで通過、写真以外は何もとらずに下山した。マイクロバスも居て、予備の駐車場も満車。靴を履き替え、帰り支度中にも20人程のグループが登ってゆく。キャンプ場のオジサン(65歳)が「石川県から半分、福井県がその半分」と言っていた取立山、この時期限定の超人気の山なんだ。
上がってくる対向車に注意しながら林道を下り、市街地の入口にある勝山温泉水芭蕉で入浴。オジサンから貰った割引券で@400円。ついでにお昼を越前ソバで済ませる。道の駅九頭竜でソフトを舐め、県道で桧峠へ。満天の湯の駐車場に停めてワラビ採り。日曜日の午後なので期待していなかったが、目こぼしが程々あったので、寄り道した甲斐はあった。道の駅白山長滝で休憩して、美並から高速に乗った。