ハイエースは、廣澤Pを烏谷付近で落とした後、少し進み1070m付近のヘアピンで駐車。小ルンゼを少し下り入渓。さっそく、浅野氏は山菜目。しかしウドは時すでに遅しか?茎がグリングリンしたものには目もくれず、目の肥えた我々は、色白の上物を求めて上流を目指す。これが後であだとなるとは浅野氏つゆも知らずに。それでも、天ぷら用にアザミ、ウドの穂は積んで進む。
沢自体、一本10m程度の滝を巻いた程度で特段なにもない。岡庭氏が竿を出したものの、色白コオロギも岩魚に人気がないのか、岩魚君自体がいないのか、釣果もなく、1130m二股に到着。記録では左俣が楽しい連曝帯らしいが、予定通り右股へ進む。伏流をすぎしばらく進むと、1200m二股。後で気づいたが、ここでRFを誤り、左左へと進んだようだ。1300m付近から、雪渓がところどころ出てきたので、尾根に取り付きしばらく小藪こぎ。神のお導きか。我々の進む尾根藪には、ウルイ、コシアブラ、最後傾斜の緩くなったタケ藪には、ユキザサが出迎えてくれた。予定より少し北で、少し遅かったが、稜線の登山道に出た。
稜線で、作戦会議。今晩予定では、西俣谷林道の大長沢出合で幕営。しかし、明日の大長沢、長丁場が予想されるため、少しでも大長沢の中で幕を張るほうがよかろうと。いつでも大長沢へトラバースして入れるように、予定より一本北の大長沢の一本南の沢を下降することに。
下降初っ端から雪渓が谷をふさぐ。巻きながら竹藪帯をしばらく進むが、緩やかになったので雪渓を降る。さっそく、買ったばかりのピンソールをつけて歩く。これがあるのとないのとでは安心感とスピードが全く違う。魔法の道具だ。後でE本氏に、使うなと指導された道具だが。確かにこれがないと歩けないようではいざという時困る。
沢は、1250m付近まで雪渓がふさいでいた。ここまで来ると一本北の大長沢へトラバースする気もみな失せており、あとはひたすら下った。一本20m程度の滝を懸垂下降で下り、何にもなく西俣谷川出合にでた。
大長沢の出合付近に、だだっ広い河原があったので本日はそこで幕営。食べ切れない程の山菜とともに夜が更けていき、焚火が漆黒の星空に吸い込まれていった。
12時集中を守るためのため、朝は6時過ぎにはテン場を後にした。結果的に思ったほど時間がかからなかったのは、1250m以上は雪で覆われておりすたすたと快適に歩けたこと、山菜に時間を割かなかったことがよかったのだろう。それが、浅野氏の不完全燃焼につながるのだが。
1020m付近の20m直曝は右から巻き、1100m付近からはところどころに雪渓が横たわっている。大長山東面は、西面の沢より雪がおおく残っているようだ。雪渓が切れたと思ったら眼前に、見事な滝が現れた。地形図通りだ。5m程度を2本超えると、30mの直曝。右から小ルンゼを詰め上がるとうまい具合にひょいと小尾根に出た。ちょうどそこから滝下へ懸垂したのか残置シュリンゲがある。尾根を直上しつつ左へトラバース。するとうまい具合にまたもひょいと落ち口にでる。4m程度の滝を2本ほど超え、多段10mを超えると、大長沢のクライマックスは終了。大長沢はその他ナメ滝がちょくちょく出てくるので飽きさせない。
1250m付近から、昨日同様雪渓が緩やかな谷を埋め尽くし、雪渓登りになる。浅野氏は吸盤のついた魔法の沢タビですたすたと歩を進める。さすがに傾斜が出てくるとさすがの浅野氏も四つん這いで進まざるを得なくなる。私がピンソールを脱げば、おそらく身動きとれなくなるだろう。大長山直下の雪田へ詰め上がり、遡行終了。
計画通りの3本遡下降。沢自体も素敵で、山菜も満喫でき、メンバーにも恵まれたいい集中だった。