名古屋ACC(名古屋アルパインクライミングサークル)〜沢登りと山の会

名古屋の沢登り好きな山岳会

朝日 三面川竹ノ沢〜金堀沢左俣〜以東岳〜大鳥池


■2010年8月9日〜12日

■L榎本(記8/11-12)・廣澤(記8/9-10)・中村(会員外)

◆8月9日(月)曇り時々晴れ

金堀沢左俣8/8の夜前夜発。交代、交代で当直運転し、やっとの思いで奥三面ダム車止めに着くがすでにメジロのお出迎え。車外に出て入渓準備をするが、彼らはすでに空腹状態?動けば気配に察知し我々に群がり集る始末。これを何ともせず、無心のまま行くが如くが沢屋?正直メジロと耳にし、昨年は東北の沢でヘツリの途中、50カ所以上脇腹にチューチューされとても気持ち良い思いをしたが、これもまたすごい。沢筋から離れればメジロは多少、少なくなるが近づけばまた多くなる。三面小屋目指し先頭を歩く中村さんに100匹近いメジロが群がる。三面小屋到着後、杣道を捜すが踏み跡不明瞭。沢に出ようとするが下降できず、しばらく右岸をトラバースしなんとか本流へ下りたが赤滝を越える巻きで、その後も2mの滝に阻まれ左岸を1時間程高巻く。さすがは本流といった感じである。水温は高く何度か泳いだが寒くなかった。竹ノ沢出合で幕営とし、私は食糧確保に出るが1匹だけ。幕地へ戻るが日が落ちるまではメジロとお友達。ネットを被ったまま夕食の準備をするがイッタ、イッッタの合唱で今年はファイントラックのフラッドラッシュジップネックを上着に着たがメジロは刺してこないが水分をはじく為、高巻き中などの体温上昇は抑えられない。手袋、ズボンからは薄い生地であれば容赦なく刺してくる。日が暮れてメジロが居なくなれば今度は藪蚊のお出迎え。食事はリーダーお勧めの玄米を焚き火で炊くが、これがとっても美味しかった。玄米をメインに野菜炒めとポテトサラダで山の食事を堪能いたしました。シュラフカバーに入り寝ようとするが今日は歩いてばかりで体が火照っていて寝付きが悪かった。

◆8月10日(火)晴れ

金堀沢左俣竹ノ沢出合を5時に出発するが直ぐに淵の連続で全身ズブ濡れになりヘツリ、泳ぎの連続。その後大淵を持つCS滝に出合うが観察するとクロックワイズの水流があり、それに乗り左壁巨岩の水面下にあるテラスに上がり、巨岩を這い上がる。上部でハーケンを打って後続をビレイし滝を越す。その後スマダ沢を過ぎ、水流の強い2m滝に出合うがとても越せそうにない。リーダーのハンマー投げ妙技でこれを突破。初めて見るができとても新鮮だった。この妙技(神技)のおかげで遡行時間の短縮は計り知れない。淵を幾つか泳ぐが、また行く手を阻む1.5mの滝出現。水流強く越せそうにない。左壁に取り付くが途中でスタンスなくなり断念。そこで榎本リーダーが右壁にある高さ3.0m程にあるテラスを見つけそこへフリーで登る。残置があるが残した人はどのように使用したかは不明である。そこを支点にロープ振り子式で中村さんが激流を突破し滝口の水流があまい右側にステイ、その後セカンドの私は中村さんにロープで引っ張って頂き水流をゴボウで滝口へ、ラストのリーダーもテラスをクライムダウンしロープで引きあがり突破した。リーダーの登攀力能力の高さと現場での判断力は冷静沈着で的確、それが困難であればあるほど色濃く輝いていた。その後も泳ぎ、直登、荷揚げ、ショルダー、2ヘッドなどを繰り返す。(中ノ俣沢出合の手前では時間を頂き大休止し、食糧確保をさせて頂きました。)中ノ俣沢出合後の20m3段の滝は左岸から巻く。それから1時間ほど遡行し適地があったのでそこで幕営とした。私はまた食糧確保係をさせて頂き食材を確保。幕営地へ戻ればまた夕食準備は整っていた。メジロは初日に比べ少なくはなったがまだまだ被害あり。

◆8月11日(水) 晴れ

金堀沢左俣3時起床。熾きを集め、ガムテープをちょいとつっこんで火をおこす。気付けば蚊が出撃しており、背中を数カ所やられる。蚊取り線香をつけときゃよかった。蚊が去れば制空権はアブ。出撃の前にと、早めにキジをすませたはずなのに、しっかり尻を2カ所食われる。早起きのアブが得をしたようだ。5時過ぎに幕場を出る。藪に入ると増えるアブ。沢筋では減ってきてるのに、始末に負えない連中だ。竹ノ沢のアブは藪にも多い・・・。

金堀沢左俣に入り、さすがに水量も減じるが、気の抜けないところはまだまだ出てくる。逆S字ゴルジュは、絶悪ではないが、高巻きを阻むゴルジュが続く中に滝が連続して現れる。越えるルートはそれなりにあった。8m滝の落ち口右のハングを空身で突破したが、要登攀力だった。さらにその上には箱状の暗がりに10mの直瀑がかかり、突破は無理。先人はその左岸に活路を求めたようだが、しぶきのかかるツルツルルートを避け、私たちはインゼルとなっている右岸の枯れた4mCSを越えた。完全なハングのCSだ。普通ならあり得ないルートだが、中村さんと廣澤さんの頭を踏みつけて乗るショルダーならぬ“ヘッダー”で越えた。抜け口でCSに入り込んだ後続は苦労していた。上流に目を向けると左右が開け始める予兆を感じる。ここで大休憩とし、廣澤さんに今日の夕食を確保してもらった。あとは体力勝負で標高を稼ぐ。森林限界も越え、いい薪がない。途中見つけた太い丸太を担いで登る。たき火のためとはいいながら、物好きなもんだ。

上流部の二俣まで進む。いい幕場ではなく、戻るかと結構、悩むが、貧乏性が勝り、結局そこを幕場とする。わずかな雨でも悲惨な夜となりそうな幕場だ。しつこく整地するがどうしょうもない岩が残る。廣澤さんが刈り敷いてくれたシダをたっぷり敷き詰めたおかげで快適な寝床となった。人心地つき、ラジオを聞くと台風が明日、秋田に再上陸すると言っている。今は松江あたりとか・・・。今日、稜線を挟んだ向こうの山形では40mm降ったらしい。即座にハッピーな雨の一夜が目に浮かんだ。シュラフカバーを洗い流すような雨と挙げ句の果ては肩を落とした体操座りで一夜を明かす悲惨な一夜・・・。だが、雲はそこまで不穏な前兆ではなかった。岩井又川下降はもちろん中止。山形県側の下降が決定。火力の弱いたき火で何とか玄米を炊きあげる。サプライズメニューとしてプリンをデザートに出し、締めとした。覚悟の就寝。狭さのせいで何度か目が覚めた。その度に雨音がしないのにホッとする。

◆8月12日(木) 晴れのち時々雨

2時に起床し、朝のバスに間に合うべく準備を始める。4時24分に出発。ヘッデンで行動開始。徐々に覆い始める藪でスピードが落ちるが5時10分に登山道に出た。あとは快適な登山道に導かれ、以東岳、オツボ峰を越えて下山。バス停の仮設テントに逃げ込んだら雨がきつくなった。ギリギリセーフだった。泡滝ダムから出たバスが終点で私たちを下ろす。廃業した雑貨屋の前だ。自動販売機さえない山間。乗り継ぎバスの時刻を見ると40分後。雨は止んでいるからいいものの、もうちょい何とかならんかいなと思いつつ、することがないので山行の反省会をした。ようやく着いた鶴岡はお盆ということで店も閉じている。下山後の飯が売れ残りのコンビニおにぎりは勘弁してほしいので、駅からちょっと離れたところにあったスーパーで弁当を買い込んだ。ローカル色たっぷりの電車の乗り込み村上へ。村上で借りたレンタカーで奥三面ダムの車を回収に向かった。

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