3月8日夜9:30多治見発(竹中が30分遅刻)、途中美濃市役所で戸田君を拾い平瀬温泉へ。一杯やって就寝。冬集中他パーティテントの酒宴では、「濃い3人に囲まれた伊藤さんがかわいそうなBパーティ」という噂だったらしい。
9日(土)5:30起床(全員30分寝坊)、車で弓ヶ洞林道取りつきに移動し、出発したのは7:20.先行するDパーティ(林(正)・蘭)のラッセルを追う。こまめに休み、のんびりペース。私にとっては冬合宿以来二ヶ月ぶりの山。その冬合宿、加飛越国境縦走の強烈な記憶がまだ残っていて、のどかな春山でのこのペースはのんびりに思えてしまう。
9:55 5番目の堰堤辺りから、弓ヶ洞谷右岸1369mピークの尾根に取りつく。いきなりの急登。足つり一名。さらにペースダウン。振り返れば、素晴らしい青空の下、遠くに弓ヶ洞谷の雪原を行く小さな二つの点、Dパーティの姿が見える。思わず手を振って「おーい!」。向こうも気がついたようだ。山懐の真っ白な谷底を進むDパーティー。とても気持ちが良さそう。でも、谷のど真ん中は、四方のどこから雪崩が襲ってきてもおかしくない場所だ。林(正)君は早い時間に通過したがっていたという。その理由がよくわかる光景だ。
 |
 |
| ◆右岸尾根をラッセルする竹中 |
◆三方崩山頂上で |
午後1時近くになって、やっと1369mピークと1956mピーク右岸尾根の間のコルに到着。こりゃ1956mの平瀬尾根合流点まで今日中に行くのは無理と皆悟る。15:00、稜線がやや立って入り組んだところで、慎重を期してロープを出す。地図で見るとなだらかな稜線のはずだが、意外にややこしい。
15:50、1534m付近で行動終了。高橋さんの「掘るぞお」の号令一下、1時間半かけて立派な雪洞を掘る。夕食は伊藤さんの石狩鍋! 蝋燭の灯が雪壁に映える雪洞の宴は素晴らしい。外は満点の星。落ち着いた宿の静かな夜で、朝まで熟睡。1度も目が覚めなかった。
10日4:00起床。6時半前に名残惜しい雪洞を後にする。急登と緩斜面が交互する尾根をひたすらラッセル。9時の交信で平瀬尾根のA&Eパーティが間近にいるのを知る。やがて1900m付近であろうか、突如、左下方、隣の尾根に彼らが現れる。すぐ近くだ。狭い稜線に立つ彼らの姿は空中に浮かんでいるようだ。集中ってのはいいもんだ。そう実感した。
9:25、1956m平瀬尾根との合流点。不要な荷を置き、先を急ぐ。結構おっかないリッジを戸田&竹中がトップで進む。A&Eパーティも続いてやってきた。途中一部、大ノマ谷に下りたDパーティのラッセルも使い、11時山頂着。交信でC,Dパーティがかなり遅れている事が判明、12時半までのんびり彼らを待ち、雲が増え、天候が怪しくなりだしたころ、下山開始(結局Cパーティは引き返し、Dパーティは4時間遅れで登頂)。
下山し始めてすぐに別のパーティとすれ違う。なんと、金沢のめっこ山岳会の佐藤真理子さん達だった。山で偶然知り合いと出会うのは嬉しいものだ。お互い元気でやっているのが実感できる。下山は時間短縮の為、当初予定していた弓ヶ洞同ルート下降でなく、平瀬尾根を辿る。途中メンバー一名のワカンのストラップが調子悪く、他より1時間近く遅れて5時半平瀬温泉着。
今回のパーティは、私を含め雪山経験の少ないメンバーが中心で、冬合宿などで他のメンバーに引っ張ってもらっていた私が、体力面では逆に引っ張る立場だったようだ。そうなったことで、逆に今まで周囲に頼っていた自分や、山行におけるパーティーメンバー1人1人の力の大切さが解った。今回バリエーションデビューとなった伊藤さんは、なかなかの粘りを見せた。継続は力なり、ということだろう。新人の戸田「部長」も初日は不調だったが、2日目は大きく回復し、ラッセルに貢献した。あの丸っこい体(失礼!)にもかかわらず...やはり若さは素晴らしい。また、高橋さんは随所に的確かつ慎重な判断を見せてくれ、経験の大切さを教えてくれた。
<コースタイム>
3/9 7:20弓ヶ洞林道取りつき9:55 1369mピーク尾根取りつき12:55 1369mと1956mの中間コル15:50 1534m付近雪洞泊
3/10 6:25発9:25 1956m平瀬尾根合流点11:00山頂 12:40下山開始 17:30平瀬温泉